2003 CLASH BOWL

チーム紹介  早稲田大学



早稲田大学
 1934(昭和9)年創部。立教、明治とともに日本アメフトルーツ校の内の1校。最古の歴史を持つ定期戦を関西大学との間に持ち(通算58回)、48年には日本で初めての「Tフォーメーション」を採用するなど、大学アメフト界をリードしてきた。戦前に3回の優勝を飾るもその後はタイトルに縁がなく、70年代初頭までは低迷するものの、80年代には「パワーハウス」の異名をとり1部中位をキープ。96年入替戦で上智大に敗れ2部陥落も1年で復帰。戦前に創部した東西9校の中で唯一甲子園の土を踏んだことがなかったが、昨年プレーオフ初出場。準決勝でそれまで関東大学リーグ8連覇中の法政を下し、決勝ではリーグ戦で敗れた専修に借りを返し、創部69年目にして甲子園ボウル初出場を果たした。大学からフットボールを始めた選手が約半数を占める。正式名称は「米式蹴球部」。ニックネームは大学創立者の大隈(→大熊)重信にちなみ「ビッグベアーズ」。

日野 庄弥 監督
 石巻高校(宮城)出身。高校まで野球部。77年入学後すぐに米式蹴球部に入部。現役時はLB、4年次には主将を務める。卒業後は、笹嶋元監督、楠本前監督の下で約15年にわたってコーチ経験を積み、01年に第17代目の監督に就任。「創部70周年までに甲子園へ」という目標を掲げ、組織改革を断行。「コーチ陣の整備」、「マネージメントの強化」に着手し、ツープラトン体制を確立した。指導方針は「走り負けない」「最後までやりきる」。昨年、目標を1年早く達成、就任2年目にしてチームを初の甲子園ボウルへと導いた。附属高監督兼務の濱部助監督が楠本前監督時代から補佐を続け、今季はさらに朝倉ヘッドをはじめXリーグで経験を積んだOBがスタッフ入り。金(立命館)、佐野(京大)両氏といった他大出身者も招聘し、連覇に向けて足場を固めている。

<今季の戦い>
 初戦の東大を難なく退け、順調な滑り出しかに見えた第2戦、ライバル慶応には大苦戦となったが辛勝。続く帝京戦もRB神の3TDで無難に退けるものの攻守に課題も残った。本領発揮は全勝の4強潰し合いに持ち込まれた5節から。それまでリーグ最強だった日体守備を切り裂くQB波木の232ヤードラン。守備もSF渡邊が3インターセプト(リーグタイ記録)で反撃の芽を摘み圧勝。次の関東学院戦は新田兄弟の活躍で、今季リーグ最多の10TD70得点。最終戦を待たずに2年連続のクラッシュボウル進出を決めた。最終戦は法政との全勝対決。序盤からバランスアタックが機能し17−0とリード。法政の猛反撃に遭い逆転を許すも、続く最後の攻撃で波木が昨年準決勝を彷彿とさせるかのようにパスを連続ヒット、最後は自分で持ち込み再逆転。81年以降の現行ブロック編成で初の1位に。

<中心選手>
QB#5
波木 健太郎
昨季リーグMVPの万能型QB。7月のW杯で学生唯一の日本代表に。パントも日本代表級。
RB#49
神 聖
昨季選手権MVPの重量FB。チームの得点源でスコアリング昨季1位、今季2位。
TB#28
新田 潤
波木、神に次ぐ第3のランナー。今季、急成長しラン8位、スコアリング3位に。
WR#20
斉藤 直人
新人時の昨年より活躍し、1月のU−19大会を経てさらに成長。波木のメインターゲット。
TE#4
安村 健志
昨季までQBで甲子園でも交代出場。今季コンバートし、バランスアタックのキープレーヤーに。
C#77
村井 雄太
関東最巨漢OL。LT三島とともに強力ラインの中核を成す。
LB#97
有泉 彰人
昨年はDLとして連盟優秀選手賞。今秋LBに転向して、守りを支える。


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